今やイヤホンを持っていない人のほうが少ないのではないかと思えるほど、
イヤホンは身近な存在になった。
スマホに接続し、ワイヤレスで音楽や動画を楽しむ。
そんな使い方をしている人は、ここ数年で一気に増えたように思う。
未だに音質にこだわる人や、有線だからこその利便性ゆえに
有線イヤホンを使い続けている人もいるが、私自身はここ数年、
ずっとワイヤレスイヤホンを愛用している。
ヘッドホンとの違い
ワイヤレスイヤホンを愛用する前はヘッドホンを愛用していた。
しかし、肩こりが年々ひどくなる中で、
ヘッドホンの重みで首や肩に掛かる負荷を考慮した結果、
私はヘッドホンとお別れすることになった。
ヘッドホンの音質はイヤホンの音質よりも良かったが、
私は音楽をじっくり聞いているのではなく、アニメや映画、
YouTubeなどの動画を見ることが基本だ。
音楽的な音質はあまり求めなくなったというのも大きい。
あくまで私個人の話だが、ワイヤレスヘッドホンの使用経験はなく、
縁がなかった。
あのままヘッドホンを愛用していたら、ワイヤレスヘッドホンという
選択肢も生まれたかもしれない。
進化が落ち着いたワイヤレスイヤホン
年々ワイヤレスイヤホンは進化してきた。
進化しすぎた結果、少なくともライトユーザーの私から見ると、
その進化はかなり落ち着いてきたようにも思える。
初期のワイヤレスイヤホンは、イヤホン本体同士が線でつながっていた。
今もこういうタイプのワイヤレスイヤホンはあるようだが、
主流は完全ワイヤレスだ。
有名メーカーのものから無名メーカーのものまで、
価格帯も数百円レベルから数万円レベルまであるが、
ワイヤレスイヤホンの性能は、ある程度のところまで来ているように感じる。
ノイズキャンセル、バッテリーの持ち、音質、防水性能。
そういったものはここ数年で一気に改善、進化してきた。
もちろん、細かく見ればコーデックや低遅延、マルチポイント接続、
ノイズキャンセル性能など、今も進化している部分はある。
ただ、普段使いの範囲で見ると、驚くほどの変化は
ここ1、2年ではあまり感じにくくなっている。
ニュータイプのオープンイヤー
そんな中で急激に増えてきたのがオープンイヤータイプのイヤホンだ。
元祖と言える商品は2022年頃にクラウドファンディングで
生まれた商品らしいが、ここ数年は驚くほど数が増えている。
私もワイヤレスイヤホンを探す中で目にすることはあったが、
別にオープンイヤーじゃなくてもよくない?という
安易な思い込みで、オープンイヤーイヤホンを避けてきた。
しかし、私もアラフォーになり、1つの疑問が生じた。
イヤホンのリスク
ヘッドホンのときにはあまり意識していなかったが、
イヤホンにはヘッドホンよりもリスクがある部分がある。
聴力だ。
耳をふさぎ、大きな音を流し続ける。
結果的に難聴、外耳炎、耳垢の蓄積などにつながる可能性がある。
難聴になったことはないが、外耳炎は私は子供の頃からなりやすく、
耳垢のせいか耳も痒くなりやすい。
これはイヤホンを長時間使ったがゆえのリスクだ。
それを自覚した瞬間、ヘッドホンに戻そうかと思ったが、
そこで思い出したのがオープンイヤーの存在だ。
TRUEFREE Clip C10

最初から高い商品に手を出すのはリスクだ。
合わなかったときのショックがでかい。
そこで試したのがTRUEFREE Clip C10だ。
セール時には3000円台で購入できる商品で、
値段の割には評価が良かったため購入した。
これが大当たりだった。

というよりも、オープンイヤータイプの快適さが凄まじい。
耳をふさがない。
それだけで圧迫感がまるで違う。
ヘッドホン的な感覚で音が鳴るのに、
ヘッドホンのように頭を覆う部分がない。
イヤホンなのに、耳の中をふさがない。
これはオープンイヤー型イヤホンを装着した人にしか
伝わらないと思うが、ある種の爽快感すらある。
挟むだけでいい

アクセサリーのイヤーカフのように耳に挟むだけ。
つけているのを忘れるほどの感覚で、商品によって多少の差はあるが、
イヤホン自体が数グラムしかない。
快適な装着感で、音はそれなり。
もちろん、音質だけでいえば通常のカナル型イヤホンや
ヘッドホンのほうが有利だとは思う。
ただ、この快適さと、イヤホンのリスクを多少軽減できるという点で、
私は神アイテムを手に入れたような気分だった。
しかし、結果的に私はTRUEFREE Clip C10を今使っていない。
バッテリー

最大の原因はバッテリーだ。
公称ではイヤホン単体で8時間再生できるという記載がある。
しかし、実際はその半分程度だった。
フル充電状態で4、5時間で充電が切れることが頻発し、
1度サポートに問い合わせると、アプリを入れてモードの確認などをしてくれ
とのことだった。
そのため、わざわざアプリを入れてモードも確認し、
通常のモードで使用していたが、8時間持ったことは1度もない。
Amazonの商品レビューでもバッテリー周りのトラブルが
かなり多いようで、そこを私は見逃していた。
基本的に1日つけっぱなしで使うことを想定しているため、
4、5時間で切れるのはさすがに厳しい。
午前中から使い始めて、夕方前にはバッテリー切れを意識しなければならない。
快適さは素晴らしい。
オープンイヤーというジャンルへの印象もかなり良くなった。
それでも、毎日使う道具としてはバッテリーの不安が大きすぎた。
その結果、私は使うことを断念した次第だ。
お試しではあり?

この価格帯のオープンイヤーイヤホンはいくつもあり、
お試しで買うのは悪くないかもしれない。
ただ、もっと安価なUGREENのオープンイヤーを
妻に購入して渡したが、特に文句を言わないどころか
普通に愛用している。
低価格帯でオープンイヤーを試したいなら、
UGREENのもののほうがセール時は2000円台で購入でき、
カラーバリエーションも豊富なため、こちらのほうがいいかもしれない。
オープンイヤーイヤホンの快適さを知れたという意味では収穫だった。
耳をふさがないというだけで、ここまで使用感が変わるのかと驚かされた。
ただ、毎日使う道具としては、バッテリーの不安が大きすぎた。
商品としての第一印象が良かっただけに、そこが余計に惜しい。
久しぶりに、安物買いの銭失いという言葉を
しみじみ噛みしめる商品だった。


