先々月から家の光回線が不調だった。
夕方以降になるととんでもなく速度が遅くなり、プロバイダーに問い合わせたりもしたが解決しなかった。
この記事でも言っていることだが、原因はNTTフレッツ網内の混雑で、この3ヶ月ほどでマンションに引っ越してきた人が多く、それが原因であるとほぼ確定した。
こうなるとNTTの光回線を使っている以上、プロバイダーを変えてもどうしようもないと思い立ち、NURO光を申し込んだ。
NURO光申し込み
公式サイトで調べると、私が住んでいるマンションはすでにNUROを導入済みで、 「タイプL」というものに該当する。タイプLのマンションの場合は宅内工事のみで、最短1週間から2週間で開通すると公式サイトには記載があった。
6月中旬に申し込みをして、6月下旬には使えると私は思っていたのだが、この記事を書いている段階で8月中旬に突入している(苦笑)
最短で2週間のはずが2ヶ月かかっている。 もう明らかにおかしいのだが、申し込み段階からNURO光の洗礼を食らって笑ってしまった。
この2ヶ月の間、NUROからSMSで「お待たせして申し訳ありません!」的なメッセージは2回ほど来ていたが、7月下旬にようやく工事日が確定し、
最短となる8月10日に工事に来てもらうことになった。
工事

NURO光の工事は基本的に2回必要で、宅内工事と宅外工事を経てようやく使えるようになる。私の場合はすでに宅外工事が終わっているタイプLだったため、1回の工事で開通することになった。
朝8時に工事にやってくるのはやや面食らった部分はあるものの、工事自体はスムーズに進み、1時間程度で終わった。どこにONUを置くかなどの相談にも乗っていただき、工事をしていただいた方は非常に親切だった。
ネットの評判を見ると「工事の人が最悪だった」という意見もあるのだが、このあたりは人にもよるのだろう。
開通
NURO光はONUにWi-Fi機能も搭載しており、工事の人が光ケーブルをONUに挿し、Wi-Fiでの接続を確認するところまでやってくれる。そのため、基本的には宅内工事が終わった時点で、何もせずともインターネットが使える状態になる。
そんなWi-Fiでの計測結果がこちら。

爆速である。
下り2Gbps、上り1Gbpsが理論値なので、十分な速度が出ている感じだ。
この速度が安定して出ていれば、インターネットを使っていて「遅い」と感じることはほとんどないはずだ。
しかし、しばらく使っていると問題が発生した。
切断
SSIDを変更し、家中のネットをNURO光に切り替えたものの、たまにWi-Fiが切断されることがあった。
特に5GHz帯の高速なWi-Fiが落ちる。最初の1時間か2時間はONU自体のアップデートが入るので……と工事の人から言われていたが、3時間経っても5時間経っても改善されなかった。ONU本体を触るとかなり熱を持っており、このままだと安定して使えない。
NURO光のONUは、ネット上ではあまり評判が良くない。基本的にSONY製のものではあるものの、SONY製であってもトラブルが発生し、ONUを交換してもらったという人も見かける。しかも、トラブルが発生していなくても、ONU内蔵Wi-Fiの弱さを訴えている人もいる。
実際、私もこのWi-Fiの弱さは実感しており、設置している部屋から少し離れると、明らかに速度が落ちる印象を覚えた。
レイテンシ
何度かNURO光のONUで速度を測ってみると、いくつか気になる現象が起こった。
・切断
・レイテンシの増加
・速度の段階的な上昇
レイテンシ、いわゆるPingだ。

レイテンシが低ければ「ラグ」が発生しづらいのだが、逆に高いとラグが発生し、通信時の引っかかりにつながる。
このレイテンシが、NURO光のONUを使っている場合はかなり高い印象だった。そのせいか、速度を測定するときに速度が段階的に上がっていく現象も起こった。いきなり数百Mbps出るのではなく、最初は20Mbps程度から始まり、徐々に数百Mbpsまで上がっていく。
車のアクセルをゆっくり踏んでいくような感じだ。
原因を断定することはできないが、 ONUとしての機能、ルーターとしての機能、Wi-Fiとしての機能を1台でこなしていることが影響している可能性もある。少なくとも私の環境では、接続する機器が増えてから切断やレイテンシの増加が目立つようになった。
そこで、ONU内蔵Wi-Fiを使うのをやめて、別のルーターにWi-Fiを任せることにした。
アクセスポイント

家で余っていたルーターを、アクセスポイントとして接続することにした。
アクセスポイントとしての使い方はメーカーによって違うが、NECのルーターであれば背面のスイッチを「APモード」にするだけでいい。余っていたTP-Linkのルーターは、アプリから設定を変更することでアクセスポイントモードに切り替えることができる。
アクセスポイントモードにしなければ、いわゆる「二重ルーター」になってしまい、環境によってはさまざまな問題が発生する可能性がある。この方法を試すのであれば、アクセスポイントモード、もしくはブリッジモードにすることをおすすめする。

その後、ONUの背面にLANケーブルを接続し、アクセスポイント用のルーターにつなぐ。さらにONU本体のWLANボタンを長押ししたあと離すと、ONU内蔵のWi-Fiをオフにできる。
超爆速
まずは結果をご覧いただきたい。

爆速を超えた爆速だ(笑)
ONU内蔵Wi-Fiで測った速度とは、倍近く速度が違う。
もちろん使用するルーターや端末、測定環境によって結果は変わるものの、少なくとも私の環境では、ONU内蔵Wi-Fiとの差は明らかだった。
安定感もまるで違う。
レイテンシも低く、速度の段階的な上昇も起こらず、Wi-Fiが切断されることもなくなった。本来であればONUだけで完結するのが理想なのだが、NURO光の場合、ONUとWi-Fiを分けて使用したほうが安定する環境もあるのかもしれない。
ONU本体の温度も若干落ち着いたが、本当に若干だ。ネット上で検索すると、ヒートシンクやファンを使ってONUを冷却している人もいるので、このあたりも今後検討したい。
NURO光はONU周りが未完成

なんでここまでしないといけないんだろうか(苦笑)
少なくとも、これまで私が使ってきたNTT系の光回線では、ここまでユーザー側で機器構成を工夫する必要はなかった。しかしNURO光は、ユーザー側がある程度知識を持って対策しないと、環境によっては快適に使えない可能性がある。
ONUにルーターとWi-Fi機能まで持たせてしまっていること自体が悪いとは思わない。これでONU1台だけで問題なく安定動作するのであれば、むしろ配線も減って便利だ。
しかし、少なくとも私の環境ではそうではなかった。2013年から始まり、すでに10年以上サービスを継続していることを考えると、NURO光はONU周りがあまりにも未完成に感じる。
さらに、開通までの期間も長すぎる。公式サイトでは最短1週間から2週間と書かれているのに、私の場合は実際に約2ヶ月かかった。もちろん「最短」と書かれている以上、必ずその期間で開通するわけではない。それでも、ここまで差があるとは思っていなかった。
せっかく回線速度も速く、料金面にも魅力があるのに、こうした部分でかなり損をしている気がする。
このあたりが改善されれば素直におすすめできる回線なのだが、 ONUやWi-Fi周りのトラブルに自分で対処できない人には、現状では少し勧めづらい。
NURO光は速い。
これは間違いない。
ただし、「速い回線」と「誰にでも勧められる回線」は別物だ。
今回実際に導入してみて、それを強く感じた。